タンス預金が増加中

タンス預金が増えているとの読売新聞の報道です。

「タンス預金」78兆円…19四半期連続で増加

日本銀行が19日発表した2016年7~9月の資金循環統計(速報)によると、個人(家計部門)が持つ金融資産の残高は、9月末で前年同期比0・6%増の1752兆円だった。
このうち、現金は同4・8%増の78兆円と19四半期連続で増えた。長引く低金利で資産運用が難しくなり、お金を金融機関に預けても利息が増えないと考える個人が、現金を手元に置く「タンス預金」を積み上げる傾向が続いている。

個人の金融資産の主な内訳は、「現金・預金」が1・4%増の916兆円、「保険・年金など」が0・3%増の521兆円、「株式など」は2・2%減の150兆円となった。株価は6月の国民投票で英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めた際に急落したが、日銀が上場投資信託(ETF)の買い増しを決めたことなどで反転した。株式や投資信託の前年比減少率は3か月前の6月末に比べ、縮小した。

世の中の人たちは、結構タンス預金をしているものだな、と思いました。

遺言書では、土地家屋や預金・株式等以外は、「その他一切の財産は○○に相続させる」という記載になりますが、タンス預金は遺言者がその額をしっかりと把握していないと、「その他一切の財産」が一番大きな金額となってしまうかもしれません。

また、遺産相続する方は、「その他一切の財産」しか自分に貰えないと思っていても、調べてみたら思いがけずに多額で驚く事になるかもしれません。

タンス預金を相続した人がそれを自分の銀行口座に預金すると、税務署が補足できてしまうので、そのままタンス預金を継続するのでしょうね。