収入保障保険と給与サポート保険

収入保障保険と給与サポート保険、一家の大黒柱が万一の時に、毎月決まった金額が支払われる保険です。似たような保険と思われますが、まったくの別物です。

収入保障保険

収入保障保険は、一家の大黒柱が死亡した際に、月々10万円なり20万円なりが支払われる保険で、いわば死亡保険となります。つくりは定期保険の変型判です。

定期保険は、例えば10年定期保険なら、その間は月々の保険料は変わりませんが保障も変わりません。しかしその後また同じ保障額の10年定期保険に入れば、年齢が上がった分毎月の保険料は上がります。年齢が上がれば必要な保険金額が変わりますので、その都度見直していく必要があります。

その点収入保障保険は、被保険者の死亡時の保障は月々10万円で65歳までの保障なら、65歳まで毎月の保険料は変わりませんし、保障は月額をみれば変わりません。

しかし、支払い総額は下記のように変わってきます。つまり年齢が上がった分だけ自動的に保険金額が見直しされていく感覚です。

・45歳死亡なら65歳まで20年間で240ヶ月、10万円X240ヶ月=2400万円

・55歳死亡なら65歳まで10年間で120ヶ月、10万円X120ヶ月=1200万円

年齢が上がれば必要な保障額が変わってきますので、その都度保険を見直せば良いのですが、毎年見直すのも面倒ですので、ついつい割高な保険料の保険を継続しがちです。

収入保障保険を使えば、年齢に応じた必要な保障に自動的になるような感覚ですので、リーズナブルな毎月の保険料で、一家の大黒柱の万一というリスクをヘッジして、家族の安心を買うことができます。

アフラックでは「GIFT」という商品名で収入保障保険を扱っています。

 

給与サポート保険

アフラックが大々的にテレビコマーシャルで宣伝しているのが「給与サポート保険」

普通の死亡保険は、亡くなった場合に経済的に困る家族のためにお金を残すという目的の保険ですが、「給与サポート保険」は、脳卒中や心筋梗塞で体が不自由になり就労ができない場合に支給される保険で、自分と家族が生きるための保険です。

医療の発達で、がん・脳卒中・心筋梗塞のいわゆる3大疾病にかかっても、救命率はだいぶ上がり、亡くなる方が少なく、生存される方の方が過半数を超えるという時代です。

生存した場合でも、自宅療養や入院で就労ができない場合もありますし、身体に障害が残れば、今までどおりの仕事ができなかったり、就労自体ができない場合も出てきます。

療養生活を送る際、まずは有給休暇を使うことになりますが、これもサラリーマンを長くやれば有給休暇も40日程度たまりますので、月の就労日数は20~22日ですので、2カ月程度は休むことができます。

そのあとですが、業務上の原因にての病気・けがなら労災があり、業務外でしたら被用者健康保険で「傷病給付金」があります。しかし、給与100%の支給ではなく、60%ですので、収入は目減りしてしまいます。さらに傷病給付金の支給期間は1年6カ月ですので、それ以内に療養生活が終わり就労可能になれば良いですが、そうでない場合は面倒です。

1年6か月後ですが、身体に障害が残っていて、障害等級2級以上でしたら厚生年金から「障害年金」が支給されますが、今までの収入に比べれば大分低い額となります。

けが・病気で働けない状況で収入が減っても、家族や自分の生活費や住宅ローン・子供の学費などは金額が変わらず必要です。

今までの給与額と、「傷病給付金」「障害年金」とのギャップをどうするか?

その穴を埋めるのが「給与サポート保険」です。

残された家族のことを考えて生命保険に入るのも大切ですが、自分が病気・けがで働けない状況になった場合に家族と自分が困らないために収入保障保険に入るのも大切なことです。

医療の進化で救命が進んだ現在では、医者はなんとかして生存させてくれますので、生き残った時のことを考えて、どのように金銭的に困らないようにするか、ということで生まれてきたのが「給与サポート保険」です。時代の変化に保険も進化しているということですね。