日産元CEOのカルロス・ゴーン被告が、起訴中の保釈の身でありながら、
母国であるヨルダンに逃亡というニュースを聞いたとき、
「日本も密出国できるのだな」
ということを改めて感じました。
通常のフライトならば、当然の事ながら出入国は厳格に行われますので、
通常ならば密航は困難でしょう。
ビジネスジェットやプライベートジェットなら、ハイジャックの恐れが
ないので荷物検査はなおざりでしょうから、考えたものです。
そもそも密航は旅費の工面ができない金のない人がやるという先入観あるので、
金持ち御用達のプライベートジェットで密航など、それこそ「想定外」だったのでしょう。
密出国という刑法犯を犯したカルロス・ゴーン被告は、ヨルダン国内に
いる限りはヨルダン政府が保護してくれるでしょうが、国外に出れば
保護がないので捕まって日本に送還されると思われます。
日本の裁判所で刑法犯として刑を言い渡されて、刑期を終えて晴れて
自由の身になったとしても、その後の日本での在留許可は非常に難しくなるでしょう。
保釈金16億円を無駄にして、ヨルダンから出国できないとなるとは、
愚かなことをしたものです。